不妊・婦人科疾患治療への考え方

社会で活躍する女性が多くなった近年、毎日仕事と家庭で毎日忙しく過ごされている方も少なくありません。 普段の生活の中での疲労やストレス、また食生活の乱れ等でホルモンバランスが悪くなり、脳からの正常な指令がいきにくくなっていきます。 その影響で生理周期や基礎体温の乱れ、生理痛や生理不順、冷え性、更年期障害など様々な形で表れてきます。

東洋医学では「気」「血」「水」といった体の仕組みに必要な３要素があります。
簡単に言うと、「気」とは生体エネルギーのこと、「血」とは文字の通り血液のこと、「水」とは唾液や涙などの体内にある水分のことです。 これらの要素がバランスよく保たれることによって健康な身体で過ごせるのです。

当院では、不妊・婦人科疾患に対して鍼灸治療を行い、女性ホルモンの分泌を促して、卵胞の質や子宮内環境を高めていきます。卵巣にしっかり血液が流れるようにケアし、身体のもっている力を最大に発揮できるようにお手伝いいたします。

治療内容について

では、当院ではどのような治療を行うかというと、東洋医学に基づき周期療法を用いて妊娠しやすい体質づくりをしながら、西洋医学（病院での治療）のサポートをしています。 周期療法とは、生理周期に合わせて治療を行う方法です。

女性の生理周期には大きく分けて「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」があります。 それぞれの時期で体調も変化するので、鍼灸治療する際、その時期とその方の状態に合わせてツボを選び治療していきます。

先の「不妊・婦人科疾患治療への考え方」でもご説明した「気」「血」「水」の３要素をバランスよく保ち、生体エネルギーを高め、血行を促すことによって、妊娠できる力をつけていくことが必要なのです。 それにより女性ホルモンの分泌を促して、卵胞の質や子宮内環境を高めていきます。

このような悩みをお持ちの方には、鍼灸治療・中医学（東洋医学）がお力になれると確信しております。 以前から、鍼灸治療は不妊治療に効果があることが知られていましたが、近年少しずつ効果が実証され始めています。

治療の不安、体調の不安、気持ちの不安を、お話をしながら1つずつ安心に変えていき、来院された方が、心（ 脳 ）からリラックスできる環境づくりを心がけています。